こんばんは。
今回はまた配当金について書いてみようと思います。
高配当株投資はけっこう人気で、リタイアに向けて生活に必要な配当金を貰えるまで積み上げたりして楽しみながら投資してる方なんかもいらっしゃいます。
そうじゃなく高配当株はよくない、と言う人もいます。
どちらが正しいとかはないかと思います、本人の適正にあった投資法を採用すればいいと思います。
ちなみに高配当がダメ、という中でメジャーなのは税金がかかって不利だ、というのがよく聞く事ですね。
もうひとつよく聞くのは、高配当を支払う企業はもう有望な投資先がないから、もう伸びないから仕方なく株主に配当金を払ってるというものですね。
逆に伸びてる企業はまだまだ設備投資等にお金が必要だから配当金なんて払ってるよりも有利だし、配当金なんて払ってる場合ではない、と。
たしかに一面ではその通りではあります。
しかし自分は経営者なので、投資家目線だけでなく経営者目線でみてみるとまた一概にそうだと言えない部分も出てきます。
会社の成長性高いとしたら、たしかに伸び盛りでどんどん売り上げが上がってるのでやりがいは感じると思います。
しかしせっかくキャッシュフローがあっても次から次へとそのキャッシュフローは設備投資に回ってしまいます。
これを止めるとライバルに負けてしまいますね。
現代社会はSNS等のネット企業や、半導体企業など、生き残った所が総取りです、絶対に競争に負ける訳にはいきません。
いかに市場を独占するかにかかっています。
しかし高配当を払っている様な成熟した企業は、もうすでに勝ち抜いてワイドモートを築き上げ、ライバルを駆逐しているので大きな設備投資をしなくても莫大な利益を上げ続ける事ができるのです。新しく投資する必要がないくらい磐石なんですね。
タバコとかなんて今さら設備投資もくそもないですからね。自分が莫大な額のキャッシュを持ってたとしても、タバコ販売に参入して今からマルボロブランドを倒せるかというとこりゃとてもじゃないけど難しいと思います。
それに他にも配当金は株価の下値を限定的にするという効果もありますね。
一時期BTIはPER9、配当利回り9%ともうこれ以上はさすがに、という所まで株価が低迷していました。
ここからもし仮に株価が半値になってしまったとしたら、配当利回り18%になってしまいます。
もうおかしいに決まってますね、そこまで落ちる前に見直し買いが入ります。(もちろん見かけだけの高配当で来年減配確実みたいなのはダメですよ)
他にもベガさんがコメントで指摘されてたのですが、
【無配企業は溜め込んだキャッシュを非効率な投資に回す可能性も高いです】
という部分もたしかにあるかもしれませんね。
やはり利益が出たら確実に投資家にいくらかは分配してほしいと思います。
高配当に関してもあまりにも高すぎる高配当は不安もありますが、比較的高配当で配当性向も無理ない範囲で支払ってるような投資先ならば有りなのかなと自分は思ってます。