こんばんは。
金融緩和を魔法か何かの様に思ってる人もいるように見受けられます。とにかく買って買って買いまくって支えろと。たしかに緊急時にはかなり大規模にやるべきだと思います。しかし確実に言えるのは、別に魔法で富が湧いてきた訳ではありませんからね。これだけは間違いなく断定できます。
もし金融緩和でその分資産が増加するなんて事があるのなら、そもそも税金を徴収する必要もなくなりますからね。
お札で理解できない!っていうなら例えばカルピスで考えて見たらどうですかね?
カルピスを薄くする。そうしたらたしかに見た目は一気に増えますよね。5人分しかなかったのに薄めてしまえば10人分にすることも可能です。
しかしそれは働いて稼いでお金を出して追加で原液を買った訳ではありません。ただ薄めて増やしただけです。でも見た目はそれで10人分を取り繕う事ができました。
金融緩和も似たようなものです。
足りなければじゃんじゃんお札すればたしかに見た目は増えますよね。しかし少しなら誰も気にしないかもしれません。
カルピスもそうですね、少しくらい薄めてもあまり気付かれないかもしれません。しかも少し薄めの方が好み!って人もいるかもしれませんね。
金融緩和も少しならラッキー!って人もいるでしょう。
しかしどんどん薄めていくとどうなるでしょうか。
なんか不味くね?って人が少しずつ増えていきます。そして限界を越えたところでみんなが「これ実質水じゃねーかよ!」ってなったところで一気に崩れます。
金融緩和もみんなが「これただの紙じゃね?」って気付いてしまったら最後、一気に信用がなくなります。
それがどこかは誰にもわかりません。国民がいつまでも夢見心地ならば永遠と「増刷した紙切れ」を有り難がって価値が毀損しないかもしれません。
しかし誰かが気付く気付かないは関係なく、薄めた分だけ価値は毀損しています。
緩和緩和の嵐ですが、政治的に引き締めは難しいです。大抵はインフレにしてチャラにしようとしてきた歴史があります。なってからじゃ遅いですからね。
他の「夢見心地な国民達」が気付く前、一足先に賢い貴方は準備しておきましょう。