こんばんは。
先ほど重要指標のCPIの発表がありました。
前回:予想:結果
消費者物価指数[コア](前月比) -11月 0.6% 0.5% 0.5%
米国 消費者物価指数(前年比) -11月 6.2% 6.8% 6.8%
米国 消費者物価指数(前月比) -11月 0.9% 0.7% 0.8%
となりました。
6.8%と予想通りということなのか調整どころか株価上昇でのスタートとなっています。
インフレはこの高い数値が続くかどうかが大切ですね。こないだまでFRBが言っていたようにインフレは一時的ならば問題はないですね。
しかしこれに近い水準が何年間か続くならばかなり恐ろしい事です。
インフレ率が6.8%ということは、当たり前ですが物価が6.8%ということです。10000円の物が来年は10680円です。
貯金をしていれば「名目上」損することはありませんが、10000円で買えていたのに来年は同じお金を払っても「後680円足りません」と言われてしまうわけです。
これって本当に凄いことなんですよ。
みなさんもしあの増税大魔人の岸田総理が「消費税6.8%増税します!」って言ったらどうですか?大騒ぎも大騒ぎでしょう。(ちなみにまだ岸田総理は増税何もしてません(笑))
しかしインフレ率+6.8%というのはこの消費税大幅アップと同じ効果なんです。どれだけ酷い有り様かわかりましたか?とはいえそれに伴って所得も上がるならば、資産を持ってない人に取ってはたいしたダメージにならないかもしれません。
一番危ないのは資産をたくさん保有していて、尚且つ大半を現金で保有している層ですね。
もし1億円を貯金していたら「680万円」も取られたのと同じことですからね。一体なんの罰金よ!ってくらい酷いです。
伝統的にインフレに強いのは「株式」ですね、しかし緩和につぐ緩和で市場をぶち壊して機能しなくしてしまいました。
通常ならば株価は適正なとこまで下落していくはずですが、今はインフレ率に見合う益回りになっているのでしょうか。
対策しないで現金で持っていても確実にインフレ率分損をする、対策すればうまくいく可能性もあるが下手をしたら現金で保有している時よりも損失を出してしまうかもしれない。
中央銀行が金融緩和しすぎたせいで助かったのではなく、むしろこんな「理不尽な罰ゲーム」をやらされる羽目になっているということですね。