予想通りではあるけれど大丈夫?

こんばんは。

 

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いっぱい貯めてたはずの現金が。

 

 

先ほど12月の消費者物価指数が発表されました。

 

消費者物価指数(前年比)12月

前回  予想   結果
6.8%    7.0%    7.0%


となりました。


かなり高い数値ですね。これは利上げしないと実質金利が大幅なマイナスとなり、早く改善しないとおかしな状態が続くことになりかねません。これでは金を借りれば借りただけ得するなんていう馬鹿な状況が続き、お金を借りられる信用のある属性の人ばかりに富が集中してしまいます。


あとインフレ率が7%ということは、当たり前ですが貴方のお金を年間7%も破壊していくということです。

 

もし貴方が資産を全て現金で保有していたとしましょう。通帳を見たら1000万と記帳されています。なかなかのお金持ちですね。1000万円貯めるのに大変苦労されたことでしょう。


しかしインフレ率7%の世界は、「記帳された数字」は来年も減ることはありませんが、「実質的には70万円減って930万円に」なったのと同じ意味合いがあります。

 

もし例えば貴方がこの1000万円で今高級車を買おうと考えたとします。1000万円の新型の高級車です。高いですししばらく悩みました。


そうして一年が過ぎ「人生1回しかない、やっぱり買おう!」


と決断し、この1000万円を握りしめいざディーラーに向かいます。

 

「この車ください!」


と待ちに待った憧れの車。

 

しかし営業マンから出された見積もりは1070万、、、

 

「あれ?1000万円で売ってましたよね?」


営業マン「それは去年までで今年は値上がりしました」

 

ガーン( ;∀;)

 

ということなんですね。


名目上減らないので損した気がしにくいのがやっかいですね。インフレは「バカに科された税金」とか「見えない税金」なんて言われたりもします。


インフレに対応しなければ、どんどんとせっかく働いて貯めたお金を削られてしまいます。


かといってじゃあリスク資産に全ツッパすればいいのか?というとまた難しい話です。中央銀行もインフレ率が高くなれば当然対策しなければなりません。金利を上げて金融緩和の巻き戻しをしなければならなくなります。


そうするとインフレからの資産保全の目的で買ったはずが一転「名目上」大きく棄損するかもしれません。

 

なのでどちらに行くリスクも良く考えて運用しなければならないのですね。

 

物事は単純ではありません。金利上げて金融緩和縮小したから株安、金利が上がるからドル高円安。一見すると正しく感じてもそう思い通りには動きません。


そもそも矛盾に気付かなければいけません。

 

何故FRB金利を引き上げなければいけなかったのですか?

インフレ退治の為ですよね。

インフレとは物価の上昇です。

物価が上がるということは「通貨の下落」です。


???


下落する通貨の価値が上がる?


と疑問に思わなければいけません。


複雑怪奇な投資の世界。


SNSではさも簡単に予想して当てた!とか注目されたりしていますが、そんなものはただのギャンブルです。


資産運用とは「世の中がどうなっても」大丈夫な様にポートフォリオを組むのです。


こうなったから、必ずこうなる!と一点集中みたいにすると思わぬ落とし穴があります。


遠回りに見えても手堅いポートフォリオを組むことこそ本当の近道です。

 

是非とも無理のない資産運用を心がけてくださいね。

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