こんばんは。
今日の日本、中国の株価は反発しました。米国株も今日は反発するのでしょうか。上げてスタートしても昨日は引けにかけて下落したのでまだわかりません。
ここ数年大きく上げてきた銘柄の一部はかなりの暴落になっています。
自分は今ではそういう勢いのあるグロース株に飛び乗る、ということはしませんが投資を始めたばかりの頃には同じような事をしていました。デイトレなんかもしょっちゅうやってましたしね。
今日はナンピンではなくて買い上がりについて書いてみましょう。
2005年頃、コンビニでプレジデントやらダイヤモンドZAIやらマネー雑誌を読みあさり、紹介されていたキラッキラな銘柄に投資をしていたりしました。
三菱重工業やコマツ、トヨタ、ちょっと忘れてしまいましたが、誰でも知っているような優良企業が紹介されていたいた本を読んだのを覚えています。
最初の頃は頻繁に売買していたのでどの銘柄か覚えていませんが、購入した銘柄が上がると嬉しかったのを覚えています。
それと同時に「こんな優良銘柄上がって当たり前だ、早く買わないとヤバい!」という感情が芽生えました。
調子に乗って2000円で買ったものが2300円になったらまた買い増し、2600円になったらまた買い増し。とやっていくわけですね。
そうするとどんどんと株価は上がるのに、金額ベースのリターンは悪くないのですが、%で表すリターンは買い上がったせいでたいしたことが無くなるんですね。
そんな中で何か様子がおかしくなり始めました。世はリーマンショックに向かう真っ只中です。
ちょっと株価が下がっただけなのにもう含み損に突入していました。取得単価を上げてしまったからですね。
しかし当時の私は「ヨッシャ!やっと買い場が訪れた、大金持ちになるのが近付いた!」とか思ってました。
しょっちゅう銀行に行き、証券口座に振り込みに行きました。
そうこうしてるうちにあまりにもどんどんと下がり続け、テレビでは絶望的なニュースで溢れました。
そしてなんと私の勤め先まで無くなってしまいました、一部上場の誰もが知ってる企業の名前のついた子会社でしたが事業整理ということでした。
世の中には炊き出しの派遣村なんてものが表れ、私自信も失業保険で凌ぎつつホスト時代の社長のつてで女の子の送りのバイトしたりしていました。
株価は落ちに落ち、ドル/円もたしか125円くらいだったかな?そこから70円くらいまでいったような気がします。
日経平均は1000円になる、ダウも1000ドルを切る、資本主義はもうおしまいという絶望感が漂うニュースで溢れました。
しかしある程度の知識はあったので、最後の最後。使ってはいけないレベルのなけなしの貯金をほぼ全額日経平均7000円くらいの頃にぶちこみました。
今となってみたら大正解で、それがあったからこその大復活なのですがそんなのは今だからこそ言えるだけで運がよかったのかもしれません。
それでも何年も含み損が無くなるまでかかりました。
数百万あった含み益が1000万くらいの含み損になり、戻ってくるまでは口座を見るのも嫌でしたよ。
安倍さんが総理になり、オリンピックが決まったり日銀砲が決まったりだんだんと活気が戻りつつありました。
嬉しくて写メした当時のチャートですね。
ようやく含み益にカムバックしてきて、それでもまだ追加で余り資金は投入できていませんでした。
しかし仕事も徐々に良くなってきました。
そうしてまた大きく資金を投入し始めているというところです。
当時恐怖の中で買い下がっていった銘柄達はほぼ全銘柄数倍になりました。15年くらいの配当金を抜きでも+300%になっています。
ここ数年に買った銘柄達はハイテクの勢いに乗れずにインデックスに負けてしまっています。しかし必ずまた自分のターンがくるのを私は知っています。
しかしこれがレバレッジだった場合はどうでしょうか?円高株安、プラスおまけに失業という地獄を味わいましたが70%とかの損失を喰らってもなお「魔神ホールド」とか言ってレバレッジETFを信じて握りしめていられますか?
しかもコロナショックとは違い何年もずっと買値より遥かしたの価格に張り付いていてもです。
私はレバレッジかけてなかったのと、曲がりなりにも投資の知識があったので狼狽売りはせずに済みました。
よくわからないのに
「人生一発逆転にはレバレッジしかない!」
とか言ってる人がいたら本当に危険だと思いますよ。
私はかなりの確率でスッテンテンに近い状態にいつか追い込まれると思ってます。