こんばんは。
投資家の方々は金融緩和ウェルカムで、金融緩和の縮小は反対の方が多いように見受けられます。
例えば日本ならば、待ってました「日銀砲」みたいな感じですかね。
一般的には金融緩和をすれば市中にお金が出回って景気が良くなると言われます。
例えばですが、貴方は投資家で何か欲しい銘柄を探しているとします。そして「この銘柄良さそうだな」というのをいくつか見つけたとします。そこで色々調べてみると、株主構成の中に日銀が入っていたとしましょうか。
日銀が支える事がなければ本来はもっと割安に投資できた可能性があるものを、日銀の買い支えのせいで貴方は狙ってる銘柄を「割高に買わされる」事になるんですね。
PER10で買えるかもしれなかったものをPER15で買うしかなくなるといった感じですかね。
元々ETF買いなんかする前から保有していた投資家に取っては値上がりするので良いかもしれません。しかし歪められた株価をこれから買う人にとってはどうなんでしょうか。
他にも長い間、日本の金利はほぼ0金利です。もし貴方が銀行に1000万円預けていたとしましょう。仮に3%の金利がつくならば毎年30万円もの利息が貰えるわけですね。ちょっとした金額ですよね。これでお買い物したり美味しいご飯でも食べたりと使えるお金が増えます。
しかし中央銀行が国債を買いまくって金利を無くしたせいでここでも本来貰えるはずの金利をブン取っていかれてしまいました。
金利が下がる事によってたしかに企業の資金繰りを助ける事になって助かる面もあるでしょう。設備投資もしやすいかもしれないですね。
しかし需要が大きくなれば設備投資も勝手に増えますし、先ほど言った様に国民の需要が減るような買い支えに果たして意味はあるのでしょうか。
金利が無くなれば本来ならば潰れるはずの企業が「ゾンビ企業」として長生きしてしまうかもしれません。これでは何のためにやってるのかわかりません。経済の活力の為に緩和したはずでしたよね。
他にも車や不動産も買いやすくなるでしょう、しかしこれも需要の先食いになるだけであってあまり意味のある事の様には感じません。
そろそろ緩和歓迎ではなく、早く正常化してもらって自然な市場の中で魅力的な銘柄を見つけて、歪められていなち適正な株価で投資できる様な環境になってもらえると嬉しいですね。