こんばんは。
FRBに続きECBも0.75%の利上げをすることになりました。
ECB発足以来初めてということで、世界的な急激なインフレに対応したものとなります。アメリカも酷いですがヨーロッパもエネルギー高騰のせいで酷いインフレになっています。電気代が何倍にもなるというのは洒落になっていません。
こうなるとヨーロッパの景気には相当な厳しさが襲ってくるのではないでしょうか。そうするとヨーロッパ株はダメじゃん。となるかというとこれはわかりません。
何故かというと、もうすでにヨーロッパの株式は不調ですしユーロも大きく売られています。皆がヨーロッパは厳しいと織り込んでいます。なので実際にリセッションになったからといって暴落するかというとこれは本当にわからないことです。かなり低い期待値になってますからね。
引き締めすぎて今度は大幅なデフレの心配が、みたいなのがあるそうです。私はそれはあまりないと考えます。
投資家はすぐに勝手に解釈し、景気が悪化すればすぐに緩和すると勘違いをしています。しかし下手に引き締めを緩めてインフレ率が下がらない方がよっぽど危険なことだと思います。
パウエル議長も景気や株価に影響があってもやると言っているのですから、当分は緩和などというのは考えない方がいいのではないでしょうか。
そうなると円安が続くのか?というとそうも思えません。
そもそも日本はエネルギー高騰で貿易赤字になってきたとはいえ、経常収支はまだ黒字です。アメリカは大きく赤字でましてやインフレでドルの価値がドンドンと下落して金利を引き上げないとドルの価値を保てない訳です。
そんななかでそのドルがドンドンと上がり続けるというのは論理的に考えてもおかしくないですか?
ドルだからあれですが、メキシコペソやアルゼンチンペソやトルコリラで考えてみたらどうでしょうか。
インフレ率が高く、金利を上げないといけない国の通貨が上がり続けるなどありえるでしょうか?
日本はインフレ率も低く、経常収支も黒字です。日銀が緩和してるからというのはわかりますが、逆に言えば緩和しないといけないほど物価が上がらないから続けてきたわけでもあります。
いまどこもかしこも円安円安のニュースばかりです。
1ドル170円までいくなんて声も聞こえてきました。得てしてこういう時というのはピークに近い時なんです。何かのキッカケに円安が巻き戻される事があれば、かなり急ピッチに円高になる可能性もあると思います。
高金利につられてドル預金などに走るのは相当なリスクをはらんでいると思われます。