こんばんは。
Twitterで有名なさいもんさんという方が、
「10倍になった株はその前に必ず1.3倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍になっている。全力で買った銘柄がこのような節目に達した時に、はたして人は利確しないでいられるだろうか?私は全然自信がありません。」とおっしゃってました。
たしかにその通りちょっと利益がのるとすぐに利確して売ってしまう人がほとんどだと思います。ただ自分は利確などしないでガチホスタイルです。
その他にも
「10倍株を自慢する人は多いが、その殆どはハナクソみたいな株数と金額しか握っていない。100円で万馬券を取ったと自慢するようなものだ。自分にとって痺れる金額を握って10倍株を取ってこそ株で人生を変えられるが、それゆえに心理的負担が大きく普通の神経ではほぼ不可能だ。」
「分散すれば心理的負担が減り握力が増すが、分散しすぎるとやはりハナクソになる。資産規模にもよるが個人投資家ならピーター・リンチは真に自信のある4〜5銘柄で勝負する事を勧めている。2銘柄なら少なすぎるし10銘柄なら多すぎだ。この辺はとても微妙な話だ。」
「10銘柄に分散してそのうちのひとつが10倍になって他の9銘柄がトントンだとすると、全体では2倍になる。大した事ないと思う人は銘柄数を減らすしかない。その場合渡る鉄骨は慎重に選ぼう。数千銘柄ある中からわざわざその銘柄を選ぶには最高中の最高の銘柄であるべきだ。」
とも書いてました。
たしかに分散しすぎたら当たり銘柄を掴んでもリターンは下がります。ただしあまり銘柄を少なくしすぎるのだけはやめた方がいいと感じます。
もちろんさいもんさんがいうように微妙な話で、ピーターリンチだからこそ4~5銘柄で勝負!なんて言えるのであって普通の人はそれはやめた方がいいと思います。
何故ならリスクリターンの関係で銘柄を増やした方がリターンはそのままにリスクだけ下げられるから、集中投資をする意味がないと思うからです。
集中投資をすればもちろん当たれば大きいですが、当然その分リスクも高くなります。上にブレればいいですが下にブレたらどうでしょうか。
基本的に投資にフリーランチはないと思ってますが、唯一「分散投資」だけはフリーランチみたいなものだと考えられます。
リターンを変えずにリスクだけ下げられるんですからね。
よく「集中投資をしないとお金持ちになれない」っていう人がいますけど、単純に振れ幅が大きくなるだけで期待リターンが変わるわけではないですからね。
そりゃ10万ずつ10銘柄に100万投資するのと、1銘柄に100万投資するのでは当たった時は集中投資の方がでかいでしょう。
しかしどちらもあくまでも期待リターンは平均の7%くらいです。ただリスクがでかいってだけです。ちなみにリスクとは振れ幅の事で、一般的に言われるリスクではなく、上にも下にも動きが大きいという意味です。
分散しすぎて困ることはないですけども、やればやるほど分散投資のメリットが薄れてきて、一般的には30銘柄くらいでその効果はあまりなくなると言われています。それにあまり多いならETFでいいんじゃないか、となってしまいますからね。
私も基本的にこの考え方で投資を続けていて、国、セクター、アセットクラス、幅広く分散しています。多少好みのものを多くはしていますが、よく分散してるつもりです。
だから市場に比べて絶好調だったり不調だったりはあまりありません、ある程度似たような動きをします。
しかしそれでいいと思ってます、誰かの爆益報告聞くと「俺も一発当ててやろう」等と思うかもしれませんが、それは高いリスクと引き換えに得られた可能性が高いのと、「たまたま当たっただけ」かもしれません。わざわざ「爆損報告」する人はあまりいないでしょうからね。だから「爆益報告」の方を圧倒的に見かけるんだと思います。
プロでも市場に勝つのは難しいのですから、一般の投資家は「分散、分散、分散」でいくとよいと思いますよ。