おはようございます。
もしMMTをやるとなると、当たり前ですが2つの人に分かれると思います。
信用しない人間とそうでない人間。
そもそも通貨というのは兌換紙幣として、第二次世界大戦後にブレトンウッズ体制を創設して
1オンス=35ドルで交換価値を決めていました。
円の価値は1ドル=360円です。
しかし1971年8月にニクソンショックが起こり、1971年12月にはスミソニアン協定で1オンス=38ドルに切り下げられました。
それでもドルの価値を維持できず最終的には1976年1月、IMF暫定委員会で変動相場制と米国ドルの金本位制廃止が確認され、1978年4月に協定発効に伴って先進国の通貨における金本位制は完全に終焉しました。
それ以降は今のように変動相場制が続いてるわけですね。いわゆる不換紙幣というやつです。
これだけでも価値が保証されていないのに、さらにそのお札を刷りまくろうと言っているわけです。
現状で金1オンス1420ドルになっています。
当時は1オンス35ドルだったのです、いまは1420ドルですよ!!
1420÷35=40.57
ドルの価値が1/40くらいに暴落しているわけですね。
ここで貴方ならどう思いますか?
そんな価値の落ちるものを持ちたいと思いますか?当然嫌ですよね。
実際は全額キャッシュで持つなんて人は日本人くらいなものであまりいないような気もしますが。
こうしてインフレが進んでしまうので、資産価値が下がらないようにインフレに負けないように運用するわけです。
もしインフレのない世界だったらどうなんでしょうか?
インフレがあると、株式投資する人としない人がいるので株式投資家は、かなり有利です。
どういうことかと言うと、
インフレ率3%だとして、
名目株式リターン+13%
実質株式リターン+10%
な訳ですが、投資しない人は-3%なわけです。
キャッシュの価値が-3%ですからね。(タンス預金かもしくは預金金利はほぼ無しという前提で)
実質+10%と-3%、合わせて13%も差が開いてしまいます。
しかしインフレがない世界だと、株式のリターンが入ってくるだけですね。+10%の差が出るだけです。
このシステムは気付いた人が得をするシステムだと思います、説明が難しいんですけど上手くバカから搾取する世界だと思っています。
金本位制の世界なら一生懸命働いてお金を貯めればその価値が変わらないのに、いくら貯めても穴の開いたバケツにいれるようなものです。
毎年3%ずつ体積が減る穴が開いてるようなものですね。
バカには価値の落ちるものを渡して、資本家は価値の差が開いてく株式を持つわけですからね、不公平なシステムです。
ただし誰もがそうしなければいけないわけではなく、資本家の側にいきたければいけるという意味では公平な世界ともいえますね。
話を戻すと、MMTでお札を刷りまくろう!というのですが、あなたはどう思いますか?
1オンス1420ドルだとして、お札の量を10倍にしたら、
1オンス14200ドルになると思いませんか?
もしそれに気付く人は価値の落ちるキャッシュから金に変えると思います。
しかし全員がそうするわけではないとも思います。
そうすると先程の様に価値の落ちるものを持たされるバカと、このズルいシステムに気付いてキャッシュから逃がす人と2つの人に分かれると思うんです。
必ずしも金が刷った分だけ上がるかはわかりません、みんなが気付けば本来なら刷った割合に対して上がらないとおかしいんです。
でも全員が気付いて全員金を買うわけはないのでそうはならないのです。
でも貴方ならお札をバラまけばすべて解決すると思いますか?そんな魔法の様な話しはあるわけないでしょう。
もっともらしい説明をする人もいますが、よく考えれば考えるほど絶対MMTって理論はおかしいと思います。