投資初心者にどうやったら大事な事を伝えられるか考えて書いてみました。

こんばんは。

 

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今回は長くなってしまいましたが是非何かを感じ取ってもらえたらと思います。

 

今回は投資の事を理解できないで無茶な事を広めたりする勘違い君に、どうやって話したら伝えられるのか考えてみました。そういえば思い出した事があったので、それを元に株式投資と比べて少しでも分かりやすく噛み砕いて、文章が下手くそなりに例え話しを混ぜて書いてみることにしました。本当に文才がないので上手く伝わるかは心配ですが。

 

 

もう20年以上前の話です。


私は昔パチスロが得意で、10代の頃から年収でいえば1000万以上もの稼ぎを叩き出していました。
仲間で日本一上手い奴は15歳で毎月100万越えてたので、年収手取り1200万越えてました(笑)まあ本来なら15歳でパチンコ屋入れないんですが、高校生の当時は授業中に抜け出して、バイクで制服のまんまパチンコ屋に遊びに行っても何も注意されない時代だったのです。(今では考えられませんね。)

 

専門学校に通いながらもパチスロで稼ぎ、普通の10代では稼げないくらい凄い儲かるので、プーやってた地元の仲間なんかを誘ってみんなにも稼がせてあげようと思い、よく引き連れてパチンコ屋に行っていました。
そこで常連さんなんかと仲良くなり色々な話しをするのですが、「昨日はここが出たから今日はもう出ない」だとか「ずっとハマってるから今日こそ爆発する」等を言う人が多いんですね。

これ先に正解を言うと、まったくのデタラメな事なんです、プロから言わせてもらうと「オカルト野郎」って馬鹿にされちゃいます。


ただどうしてもみんながみんな、理解できる左脳タイプの奴ばかりではなく、仲間内にもそれがきちんと理解できない奴もいて説明にとても困った事を思い出しました。なので今回はそれと絡めて書いてみようと思ったのです。

 

 


ちなみにみなさんはパチンコやパチスロで遊んだ事はありますか?
パチンコ・パチスロの仕組みはこうなっております。


例えば当たり確率1/300の台があるとしますよね。
それは65536の数字の中から218個が当たりで割ると1/300という事なんですね。
ヘソに玉が入った瞬間に、この218/65536を引ければ大当たり。リーチだとかは客を楽しませるための演出で、すでに入った瞬間に当たりハズレは決まっています。
例えると時計でイメージしてもらうとすると、凄まじい勢いで時計の針が回ってるとして、ヘソに玉が入った瞬間に0~5分のところに針がいたら大当たり、みたいな感じです。

なのでよくスーパーリーチが来ると鬼の形相で「魚群来た~~~!」とかってバシバシ叩くおばちゃんとかいますけど意味はまったくありません。当たりかハズレかはもうヘソに入ったときにすでに決まっているのです。
クラッチで削る前から結果は変わらないのと同じです。叫びながら削っても結果は変わりませんよね。

 


他の例え方をすると、もし箱の中に1つの赤い当たり玉、299個の白いハズレ玉があるとします。


オカルトな人は、手をいれて白い玉を引いたらそれを箱に戻さないで捨ててるとイメージしているんですね。
そうすれば分母が300→299→298→297と少しずつ減って当たりやすくなりますもんね。
でも実際はそうではなく白い玉を箱に戻すので次も当たる確率は変わらず1/300なんです。

 

裏話としてですが、実際はその218/65536の218を体感機を使って台と周期を連動させて、狙い打ちする方法もあってアホみたいに勝つ方法もあるんですけどそれは今回と趣旨はズレるのでまた。

 


次は本命のスロットの話なんですが、スロットには設定というものがあります。

 

設定#BIG#REG#機械割
設定1#1/300#1/480#96%
設定2#1/280#1/420#98%
設定3#1/260#1/380#100%
設定4#1/250#1/320#103%
設定5#1/240#1/280#106%
設定6#1/240#1/260#110%

 

というような仕組みになっています。

設定1が一番出にくく、設定6が当たりやすいようになっています。


機械割と言うのは入れたメダル枚数にたいして何%の払い出しがあるかと言うことですね。機械割106%ならば、100枚使ったら106枚になって戻ってくるということです。

 

当然設定6が一番有利なんです。
しかしこれも「オカルト君」に言わせると設定5の方が良い、なんてことを言う人もいるんですね。


何故か?パチスロにはリーチ目というのがあります。(もう今のパチスロには多分ないかもしれません、私がやってた4号機の頃です)
その特定の当たり目が出ると、内部的に当選しているので7を狙えば揃って大当たりなんですね。(内部的に当選していないといくら7を狙っても揃いません)

 

そしてリーチ目が出ても、ビッグかレギュラーかまだわかりません。(ビッグの方が大当たり、レギュラーは小当たりみたいな感じです)
設定6はレギュラーボーナスの確率も高いので頻繁に当たります。ここで素人はレギュラーが当たると「バケ(レギュラー)になっちゃった」なんて事を言うのです。(babyなんて呼ぶ人もいました。)


確率は別々なんですから、そもそもビッグに当選してないだけなんですけどね。
ビッグがレギュラーに「化けた」のではなく、そもそも最初からレギュラーを引いてただけなんですね。ビッグ→レギュラーに変換された訳ではないので損してる訳ではないのです。

 

そしていくら設定6だと機械割110%だからといっても、必ずしもその日に勝てるとは限らないんですね。

確率ってのは収束させるためにサンプルを増やさないと収斂されないのです。
1日9000プレイくらいしか回せないので、1/300と分母が大きいので100万プレイくらい回さないと1/300にならないのです。

 

ちなみに「期待値」というのがあるのですが、


機械割110%ならば、1回に回すのに使うメダルは3枚なので、


1日9000プレイ
リプレイ1/7.298(もう1度回せる権利)
1日にくるリプレイ回数1233回

IN枚数3枚×(9000-1233)プレイ=3枚×7767プレイ=23301枚


1日に23301枚、使用するんですね。


そこでもし機械割110%の台を打つならば、


23301枚×0.1=2330.1枚

 

2330枚増えて返ってくるということになります。


メダルは1枚20円なので、


2330枚×20円=46600円


46600円が、1/300の台だとしたら1/300の確率通り引けた場合の「期待値」となります。

 

ただ当然毎日ピッタリ46600円勝てるわけではありません。

 

その代わり1000日打てばほぼ4660万円勝てます。
多少はブレるでしょうけどせいぜい4500~4800万くらいでしょう。
これが確率が収束するという意味です。

 

身近なとこだとコインの表裏でも、たまたま表が10回連続することは1/1024でありえますが、1万回コイン投げて9500回表、500回裏はあり得ないのです。

だいたいサンプルを増やせばほぼ半分ずつくらいになります。

 

 

ここまで長々と説明してきたのですが、株式投資も実は「オカルト君」がいっぱいいます。
どうやったら彼ら「オカルト君」も理解できるように説明したらいいのでしょうか。

 


「上がってるんだからレバレッジ効かせた方がいいに決まってるだろ!」
「ダメな銘柄からイケてる銘柄にすぐに乗り換えろ!」
「イケてる上がり続けているグロース株式を買えばインデックスに勝てる!」
損切りルールを決めてある程度落ちてきたら損切りして、次の勢いのある株式に乗り換える、または同じ銘柄に再参入する!」
「これからはAIの時代、斜陽産業に投資する奴は馬鹿、ハイテクが勝ち続けて当たり前」

 

こんな事を平気で言ってる人をみなさんもよく見かけますよね?
こういう人達は、ある程度理論立てて説明するから本当は馬鹿なのに一見知的に見えるから余計にタチが悪い。素人を「そうか、そんな方法で金持ちになれるのか!」と勘違いさせてしまいます。

 

パチスロで言うならばハマってる方が出る!という一般客がいて、私が「それは関係ない、設定6の方が勝てる!」と説明したとしても、その日にたまたま私が負けて、一般客のハマり台が爆発したとしましょう。


きちんと私の理論を理解できてる人はいいですが、よくわかってない他の一般客は「な~んだ、やっぱあいつの言うことよりもハマってる台の方が出るじゃん!」と言われてしまうのです。

私がどれだけ、「そうじゃない、長い目で見れば機械割が高い方が勝つんだよ、たまたま今日は引きが弱くて負けただけ!」と反論しても結果的に「お前負けてんじゃん」って言われるのです。

一般客はたまたままぐれで勝ってるだけなのに、トータルでみれば10000000%私が勝つのにも関わらず、「トータルで見れば勝てるだってよ~、クソだっさ~~~っ」て言われてしまうんです。

 


そういえば株式投資界隈にもそんなやついませんか?


「実際ディフンシブ言ってもインデックスに負けてんじゃん」
「グロース株に負けてるくせに、いつかは上がると言い続けるクソダサいプロブロガー」
「何年も負け続けてるくせに、トータルで見れば勝てる確率が高いとか言ってやがんの」


聞いたことありますよね。

 

一体どうやったら物事の「本質」を見る目を養ってもらえるのか色々と考えます。
これこれすれば必ず勝てる、そんな話を聞いて信じて財産すっ飛ばした奴はいっぱいいます。
やれITだ、やれバイオだ、やれ仮想通貨だのと。
私なんかは変わった人生を生きてきたのでひねくれているので、こういうのを聞くとすぐに裏があるのではと考えるのが癖になってます。
「そんな儲かる鉄板の話があるなら誰にも教えずにお前がやってんだろ」と。

 


しかし投資始めたばかりの人はそうではないと思います。


実際私も投資を始めたばかりの素人のくせに、著名投資家の本を読んですぐ「自称凄腕投資家」になった気分でいたものです。

根拠もなくバフェットくらいはいけんだろ!なんて思ってました、何故だろう?あの時の気分は思い出せません。
最近も簡単に44%のリターン出し続けられる。なんてこと言う人もいますが、とても数億運用するレベルの投資家ではありません。急にお金を手にすると言うのは失敗を少ない資産のうちに経験できないのである意味で不幸な事です。
私はリーマンショックで1000万くらいの損失で済んだのが不幸中の幸いでした。貴重な経験ができました。

 

今回はちょっと長くなりあーだこーだ言いましたが、適当な事ばっかり言ってる人をTwitterやblogとかでも見かけますが、それに従って投資して損失出したりしてもそれは貴方のせいです。

投資での結果を決して誰かのせいにしてはいけません。
人のせいにしたところで大切なお金は返ってきません。


説教臭くなってしまいましたが、「賢くあれ!」と伝えたくて色々と例えばなしを混ぜて書いてみました。

 

下手くそな文章ですが、何か今回の話で役になったかも!なんて人がいたら是非↓のボタンから戻って貰えたらありがたいです!

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