こんばんは。
今日は0.5%の大幅な利下げということで、また反発しています。株価はこのまま落ち着きを取り戻すのでしょうか。
今回はコロナがキッカケになりましたが、元々安く感じれるような株価ではなかったので、これくらいの下落は当たり前なような気もします。
しかし逆に株価は割高ではなかった、と言う人も当然います。
その中には「金利が低いから高いPERが許される」、というのがありますが私はあまり同意できないと考えています。
米国株の長期的な平均PERでいうとPER15~18倍くらいでしょうか。
PER25倍で益回り4%でも、長期金利が1%なら株式のリスクプレミアムが3%もあるから割高ではない!と意見をみかけます。
昔の金利が高かった時のPERと比べるなんてナンセンスだ!いまは金利が低いんだから今回は違う!と言います。たしかに理論的には間違ってるとも言えないような気がしないでもありません。
しかしならば、そういう主張の人達はイールドスプレッドをそんなに気にするならば、日本の株式の価値をどう説明するつもりなのでしょうか?
長期金利がマイナスならばPER50倍でも100倍でも正当化されると言うのでしょうか?
アメリカは1.2%くらいまで落ちてきてるみたいですね。
仮にPER50倍でも益回り2%、1.2%の債券持つよりは有利ですね。だから債券はバカらしく株式の方が有利。
米国債が0金利になった時、どう説明するのかそういった人の主張を聞いてみたいですね。PER100倍でもOKなのでしょうか。
基本的に金利が下がれば株式に有利なのはその通りだと思います。しかし金利を下げる状況とは景気が良くない時の事ですよね。
景気が悪い=株価に良くない
が当たり前では?
景気が悪い=金利下げる=株価上がる
ってちょっと都合良すぎな考え方ではないでしょうか。
なら景気が良い=株価にプラス
が普通だと思うのですが、
景気が良い=金利上がる=株価下がる
なのですか?おかしくないですか?
景気が良くても悪くても上がる方向にバイアスかかってませんかね。
そう言った意見を見かけると総楽観になってるのではと心配してしまいます。
もちろん私も長期で株式が有利なのは間違いないと考えています。
しかし債券より株式の方が有利なんだから、株価がいくら高くてもいいから買えばOK!みたいなのは少し違うのではないかなと考えています。
たしかに自己実現的にみんながそう思えばいくらでも買われていくのかもしれません。
しかし投資家は有利な投資先を探して資金を動かしてるので、もし他国に良い投資先が見つかれば叩き売られるかもしれません。
金利だって、いつまでもFRBが投資家寄りと考えるのは甘すぎます。
本来FRBはパーティーが盛り上がってる時に片付けるのが役割です。
中央銀行が投資家寄りなのはトランプ大統領の圧力のせいかわかりませんが、トランプ大統領だっていつまで大統領かわかりません。次の選挙で負ける可能性だってあるのです。
私が言いたいのは、もう少し自分の頭で今の当たり前に思われてる事にも異論を挟んでみて、本当に大丈夫なのか?ということです。
色々なストーリーをよく考えてみることをオススメします。