こんばんは。
どんな世界にも絶対はない。と常々思っています。
最近よく聞かれるのは「ハイテクは生活必需品だから間違いない」みたいな感じですかね。ハイテク製品やAIは増えてくんだからそれらの関係する企業は永遠と繁栄していく。
私は本で見たのは、「今までは馬車だったのがエンジンなんて凄い大発明で車ができた、もうこれからは爆発的に広まる生活必需品」だと。
なのでそれらを作るGM、フォードは永遠に繁栄するはず。
と言われたものです。凄いですね(笑)
さすがにAppleやAmazonですら、Appleにとって良いことはアメリカにとっても良いことだ！までは言ってもらえませんね。凄い影響力です。
そして予想された通りもう爆発的としか言い様のないほど車の数は何十年と増え続けましたね。
完璧な「生活必需品」ですね。
車がない生活なんて考えられますか？あり得ないですよね。私も乗らない日なんてありません。
それならばそれら生活必需品である車を作る会社は数十年間株価はロケットの様に打ち上がったでしょうか？
フォード、GM、クライスラー、TOYOTA、三菱、日産、HONDA、現代、タタモーター、どこもろくなもんじゃないですよね。
もちろんそれなりには利益出てますね。ただ爆発的に広まった生活必需品として見ると物足りなすぎるのではないでしょうか。
過去に何度もこの手の論争はあったはずです。読み継がれてる本を何度も読んでください。
ニフティフィフティも素晴らしい50銘柄だったはずです。そのあとロケットの様に打ち上がりましたか？いえいえ、逆でした。
ITバブルも上がり方は凄まじかったですね、これからはパソコンの時代。パソコン無くして生活無し！しかし上がったのと同じくらい落っこってしまいました。
リーマンショックまでの不動産の上がり方は凄かったですね。(経験済み。まだまだ投資家レベル1のヘタレで初めての暴落だったのでまるで回避できず全力でくらいました。アルデプロ、ケネディクス、ダヴィンチ・ホールディングス等)
BRICs、これからは先進国なんてもうGDPの伸びはクソすぎる、BRICsの時代。
結果それらの国々の株価は爆上げしませんでしたね。
仮想通貨ブーム、あらゆる素晴らしいストーリーが語られていました。仮想通貨は市場規模も狭い、株式からほんの少しだけ仮想通貨市場に資金が流れるだけでとてつもない上がり方をする。古い遺産のSWIFTは効率が悪い。
ビットコインは1000万円は軽く越えてくる、って言ってましたね。結果ほとんどの仮想通貨はゴミクズ同然になりました。大半は詐欺まがいでもありましたね。
私は自分の経験上「今回は違う」に出くわしたことがないのですよね。
だから本での知識や、自分の経験上どうしても「何々は上がり続ける」というのを信用できません。
伸びる産業だとしても、エントリー価格がとても大事だと思います。いくら成長産業でもバリュエーションがめちゃくちゃ高いのに投資しても厳しいと思うし、さびれた産業でもバリュエーションがかなり安ければ悪くないリターンを狙えると思ってます。
例えば高い期待値がついてる株式だと、株価はEPS×PERなので
10×300で3000ドル
みたいになってます。
もし期待通りの成長にならなかった場合、成長してるにも関わらず期待値が落ちることによって、
20×100=2000ドル
みたいにEPSが倍に成長してるにも関わらず株価は下がってしまう、みたいなケースが発生してしまいます。過去にそういう銘柄に何度も遭遇しました。
ただ逆に、
10×10=100ドル
みたいに期待値の低い銘柄が何かのキッカケに成長したとすると、EPSの伸びに加えて期待値も上がるので、
15×30=450ドル
みたいにEPSは50%しか増えてないのに株価は4.5倍にもなるケースもあります。
競馬のサラブレッドで考えてみてください。
高いお金を払ってスペシャルウィークの種付けしてもらったとしましょう。
G1何勝もして当然、活躍して初めて期待通りの利益を手にできます。万が一にでも怪我したり活躍できなかったら期待値が高かった分大損です。
逆にまったく期待されてない血筋の良くない地方競馬レベルの馬と思ってたのが大活躍したらどうでしょう？
何事も絶対はありません。絶対！と思っていたらそれは大きな損失の入口に立っているかもしれません。
投資家足るもの何が起きても致命傷を食らわない様に用意しておくことです。
思わぬ事は必ず起きます。完璧に予想なんてできません。だからこそ何か予想外の事が起きても大丈夫な様に普段からいっぱいニュースを読むなり知識をつけて、大コケしないように慎重に運用を心掛けるのが大切だと思いますよ。
