こんばんは。
先ほど発表の雇用統計は、
非農業部門雇用者数、
前回24.9万人
予想45.0万人
結果19.9万人
でした。
失業率は
前回4.3%
予想4.1%
結果3.9%
となりました。
平均時給は前年比、
前回5.1%
予想4.2%
結果4.7%
でした。
非農業部門雇用者数は予想よりも悪い数字でしたが、失業率は大きく下がり平均時給も予想より強かったです。
失業率が下がり雇用がタイトになれば雇う側としては時給を上げざるをえません。前年比5%近い数字というのは日本と違ってかなり高いです。消費者物価指数も高いので賃金も同じ様に上昇していかないと生活は厳しくなるので良いことでしょう。
しかし過度に物価と賃金が上がればインフレに勢いがつきかねません。
インフレというのは貨幣価値の低下ですから借金をしていた方が得ということになります。
大量にお金を借りても借りているお金の価値が下がっていくんですから借りた方がいいですよね。
極端な言い方をすれば偽物の資産で本物の資産を買うのが良いことです。
価値の減るキャッシュを借りれるだけ借りて、収益を生む資産を買う事です。
BTI等は多額の借金をして割高でレイノルズを買収したのかもしれません。ただし多額の負ののれんがあるとしても、実は「価値の落ちる物を借りて買った」のかもしれません。
かたや借りたお金の価値は下がる。かたや買った企業の商品はインフレと共に値上がりしていく。そう考えればかなり有利なのではないでしょうか。
例えば家を購入するにしても、5000万でローンを組んで借りて買ったはずなのにここ数年不動産価格が値上がりしていて、5年も住んでいるのに不動産の価格が6000万に値上がりしている!ただて住んだ上にお金までもらえる状況になってる。みたいなものでしょう。
借金には良い借金と悪い借金があると思います。東芝みたいな借金ばかりで利益があまり上がらず値上げしにくい商品では良い借金とは言えなそうです。
しかしタバコや食品、石油や電力など値上げしやすいところだとインフレは悪いことばかりではないはずです。
逆に今多額の利益をあげられている企業でも、その稼いでるキャッシュ自体の価値が下がるわけですからやはり最低でもインフレ率と同じ以上に値上げできなければ株価には悪影響がありそうです。
インフレ率が落ち着いてきたとしてもデフレにならない限りは元の価格に落ちる訳ではありません。
投資する企業を選ぶとき、競争力があって値上げをしても消費者がついてきてくれる商品を持つ企業に投資するようにしたいですね。