こんばんは。
またもジリジリと円安が進み、ついに150円寸前になってきました。世間では円安が問題の様に言われますが円安にももちろんデメリットもあればメリットもあります。
そもそも昔から不景気になるとどこの国も自国通貨安を望み、自国通貨安に誘導する誘惑に駆られます。自国通貨が安ければ競争力がつくからですね。なので自国通貨を安くする国には為替操作国と認定されてしまったりするくらいです。
それくらいメリットが多いものなんですね。日本だって民主党政権時代にかなりの円高になり苦しんだのでわかると思います。
円高になれば競争力は落ち、そのままだと売れなくなるので安い人件費を求めて中国や東南アジアに工場が出ていってしまいました。
今円安のメリットが減っているのはこれのせいですね。
構造的な変化があったので円安になっても輸出量がそこまで増えなくなってしまったのですね。だからといって円安が定着すれば、海外の工場が戻ってこないまでもこれ以上の空洞化は避けられるかもしれません。
当然素材などは日本にはあまり有りませんから輸入に頼ることになります。エネルギー等がインフレしているので今はデメリットが大きくなっていてニュースでも騒がれているのですね。
しかしエネルギー価格も落ち着いてきていますし、貿易赤字も減ってくるのではないでしょうか。しかもインバウンドも開始され徐々に以前の様に戻ってくればこれもまた円高圧力になります。
なのでこれ以上に一方的に円安が進むというのはあまり考えられないのではないでしょうか。
むしろ我々米国株投資家は、今年大幅下落しているにもかかわらず年初来プラスの人も多いのではないでしょうか。これもひとえに円安効果のおかげです。しかしこれが逆回転し始めて110円とかに戻ったらどうでしょうか。大幅にマイナスリターンになる人が多いのでは?
なので円安を心配するよりも、円高の心配をした方がいいのではないでしょうかね。