こんばんは。
先ほど一瞬ではありますがドル/円が147円を突破しました。しかし23時の消費者信頼感指数とJOLT労働調査の数値が悪くすぐに145円台に戻しました。
とはいえまだまだ円安水準には変わりありません。今の円安はたしかに購買力平価で見ればかなりの円安かもしれない。
しかし為替は株式市場とは比べ物にならない程大きな市場で値付けされているので、そんなに本来あるべきところからズレてるのか?という気もする。
今の日本はまだ経常黒字ではあるが、慢性的な貿易赤字になってしまっている。構造的にデジタルでかなりの貿易赤字になっていてGAFAM等にかなり吸い上げられているせいであろう。
そういう構造的になかなか改善しなそうな中で、更に一番の不安が自動車産業だ。
日本の自動車産業は無敵の強さを誇っていたが、ハイブリッドでは勝てないとみるやEVでゲームチェンジを狙われて、今では中国では2022年のEV販売台数は590万台。EUでも260万台と、日本自動車メーカーの競争力が落ちると投資家は見ているのではないだろうか。
自動車産業は裾野が広く、もしTOYOTA等が中国EVメーカーにシェアを大きく奪われるような事があれば日本は一体何で外貨を稼いでいくのかとなる。円安で観光頼りというにも限界だろう。
自分は自動車関連の仕事ですから日本車の良さはよく知っています。簡単にはTOYOTAの車より良いものは作れないとも思います。が、しかし良いものなら必ず売れるとも限りません。政治的にどうにかTOYOTAのシェアを奪ってEVにしてやろうと考えてる勢力もあるでしょう。
かつて栄華を極めた半導体や家電製品もみるも無惨な負けっぷりで、このままだと自動車も同じようになりかねません。
EVを進めるにも規模の力が働きますからTOYOTA単独ではさすがに厳しいと思います。日本メーカーで協力し、あとは何より国から莫大な援助があってしかるべきです。ポンコツ政治家達は自動車産業の重要性が理解できてるのでしょうか。
私が投資しているUSSの様な企業だって日本車が魅力的だからこそわざわざ海外からたくさんのバイヤーが買い付けに来るわけです。会場は本当に外国人だらけですからね。
それだって日本車の競争力が無くなれば規模も縮小してしまうことでしょう。
海外から半導体等の工場を誘致するのに補助金を出すのも良いことではありますが、まだ勝てている産業にこそ大きく支援してもっともっと稼いでいってもらうべきではないでしょうかね。
負けてるとこにお金を注ぎ込んでも穴の空いたバケツに水を入れるようなものです。日本はなんとしてもこの自動車産業だけは負けるわけにはいきません。
車検時の費用低減、ガソリンの二重課税、暫定税率、自動車税、とにかく自動車産業を痛めつける政策ばかりです。
TOYOTAもよくこれだけ嫌がらせされて本社を日本に置いてくれてるなと思いますよ。グローバル企業なのですから日本を捨ててアメリカにいったっていいわけですからね。
消費者も自分達には関係ないと思わずに国力が落ちないようにできる限りは国産の物を買って応援してあげるといいと思います。