量的緩和は逆バーゲンセール

こんばんは。


米国では利上げを継続するのか、もしくは打ち止めになるのかで相場が荒れていますね。
ただ量的緩和のテーパリングは継続していますね。
FRBに積み上がった資産を少しずつ市場に戻して正常化いるところです。

 

逆に日銀は未だに量的緩和から抜け出せないでいます、デフレ脱却もまた雲行きが怪しくなってきましたね。
まあ厳密に言えば現状でインフレ率は弱いですがデフレではないんですけどね。


しかしこの量的緩和には賛否両論あります。

日銀が買い支えると株価が上がり、資産効果でお金を使うようになるということらしいです。
国債を買うと市場にお金が出回るのでこれまたプラスの効果があるそうです。

 

たしかにごもっともだと思いますが、私はちょっと違和感を覚えます。

みなさん年明けにセールでいっぱいお買い物はさしたでしょうか?
30%引きやら50%引きで安く買えるのでいいですよね。

 

日銀がやってることってセールの逆で、株式の価値を買って無理やり上げてるって事ですよね。

バーゲンの逆です。

 

例えばREITで、

株価100000円
分配金5000円
分配金利回り5%


の銘柄があるとします。


日銀は量的緩和REITも買っています。


もし無理やり買うことによって上がるとして、


株価200000円
分配金5000円
分配金利回り2.5%


になったとします。

 


まぁたしかに私がこの銘柄を持ってたとして10万が20万になったら含み益が出てるので気持ち的に良いような気もしないでもないです。
しかしキャッシュフローにはなんの変化もなく5000円の分配金のままですね。


追加で投資したいなと考えてたとします。
5%の分配金なら高い利回りだし買いたいなって思っていたのに、強制的に逆バーゲンのせいで2.5%しか利回りが取れないなら魅力的には感じられなくなります。


しかもそのうえ、いつかは日銀もテーパリングをする訳です。
そうすると今度は逆回転しはじめて株価がドンドンと下がります、今度は本物のセールですね。

強制的に上げた分、今度は強制的に下がる可能性までも考慮しなければならなくなる訳です。


これでは本当に日銀が買い上げる事はトータルで得なのかな?と思うのですよ。


やはり資本主義社会なんですから、値付けは市場に任せるべきだと思います。 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
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