インデックスに勝てるのか?

おはようございます。


賢明なる投資家を久しぶりに読み直してみて、もちろん全部為になるのですが面白いなと改めて思ったのがあとがきの部分で、かなりはしょって少し例を変えて簡単にまとめて説明すると、

 

 

インデックスは入手可能な情報を元に常に株価の適正水準を割り出している為に、過小評価された株式など存在しない。
効率的になっているので継続して勝ち続ける事はできない。

1億2500万人の日本国民に対して、毎朝1円コインを掛けて投げてもらいます。
表か裏かを予想して一斉に投げてもらいます。
当たった人は外れた人から1円もらいます。

当たったお金は翌日の掛け金に回されます。
10回目のコイン投げが終わった10日目の朝にはおよそ12万人の国民が勝ち残り、その全員が10000円余りを手にしてることになります。

この頃にはおそらく勝者達は少し天狗になっているはずです。
極めて平静を保とうとしても、すばらしいコイン投げの方法を自慢しているでしょう。

このゲームが続き更に10日後には20回連続でコイン投げを勝ち抜いて1円を100万円に増やした人が120人残ります。

この頃にはもう勝者は正気ではなくなっています。

20日間、毎朝30秒の労働で1円を100万円にする方法」というタイトルで本を書く人さえ現れるはずです。
信用しない方には、有り得ないなら何故我々がいるんだ、と食ってかかるでしょう。
そこでどこかの教授が割って入り、ある事実を提起するはずです。
つまり人間でなく2億2500万匹の猿に同じことをやらせても結果はほとんど同じ。
20回勝ち抜いた120匹の自己中心的な猿が残るであろうと。

 

これはたしかにその通りでS&P500等に投資しているインデックス投資家は、適正な株価がついているので市場には勝てないと思い、平均的なリターンを狙って投資するのがもっとも効率的だと思っています。

 


しかしこの先が面白いなと思うところです。

 


続きは、

しかし例えば120匹の猿がネブラスカ州オマハの特定の地域の猿だけが勝ち続けていたとしたらどうでしょう?


ここでハッとしましたね。


たしかに自分もどちらかというとインデックスには継続して勝てないと思っています。
ましてや経費率の高いアクティブファンドに投資してインデックスに勝てるリターンを取れるとはまったく思えません。

しかしバフェット等、グレアムの弟子達は同じような方法でみんなインデックスをはるかに上回るリターンを継続して叩き出しています。

これは何か原因があるのでは?と考えるに充分値するだろうと。
ということは、私達もきちんとした戦略を立てて、事業が磐石で独占的な割安な銘柄を見つけ出し適正な水準で投資すればインデックスに勝てる可能性もあると。


まぁ言うのは簡単でも実際はそんな銘柄を素人がバフェット達の様に探すことは不可能に近いかもしれません。
しかし可能性がある以上、試してみる価値は充分にあるでしょう。


全力で個別株を選ぶも良し、インデックス1本でも良し、半分はインデックスで半分は個別株でも良し。
余程変な投資先を選ばない限りは長く持ち続ければ報われるはずです。
みなさん是非自分なりの推し銘柄を見つけて長く企業の成長を待って果実を摘み取りましょう!

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