こんばんは。
私は米国株にも投資していますが、日本株にも大きく投資しています。現金は抜きにして投資の3割くらいを日本株に投資しています。最初はどの銘柄がワイドモートなのか、どれが地域一番で崩しにくいのか、等一生懸命考えたものでした。
ニトリ、ヤクルト、ラウンドワン、パーク24、USS、とかは業界内でトップで崩されないだろうなと思いました。この中で実際に投資したのはパーク24とUSSだけでした。
ラウンドワンは外れましたが、他の銘柄はそれなりに成功してるのではないでしょうか。特に投資してなかったニトリは大きく伸びました、ヤクルトとニトリはたしかちょっと割高に感じたので投資を見送った様に記憶してますが、やはり優良企業をそこそこの値段で買い長期で保有すれば良いリターンをもたらしてくれるということですね。
ニトリは強かったですが、IKEAだとかライバルも進出して家具を売るだけの会社にワイドモートがあるのかな？なんて事も考えていたはずです。
ヤクルトはPER40倍とかだったのかな？とにかくとても欲しい銘柄だったけど高くて手を出さなかったのは覚えています。
ひょっとしたらその業界に精通して入れば少しくらい高くても自信を持って投資できたとは思います。
その点ではUSSは絶対の自信を持って投資できた例だと思います。
USSというのは業者が使うオートオークションです。他にも大手だとJAAやアライ等があります。自分がこの業界で働き始めた頃はUSSは台数は多く、JAAは程度の良い車を買い取った時に流す様な感じで使っていました。
オークションには外装は1～5、内装はA～Eと評価点があります。(6とかSとかもあるんですが)
同じ会社でもバラつきもあり、会社が違うとまたバラつきもあります。どちらかというとUSSは甘めに評価点つけるイメージがあります。
業者は下取りか買取りをすると、程度の良い車は商品として店頭に列べたりもします。店頭で売りづらい車はすぐに内外装を仕上げてオークションに流します。もちろん程度の良い車でも売りにくい車はすぐに出品しちゃいます。
USS等のオークション会社は例えば東京会場ですと1万台を越える車が1週間で持ち込まれます。それを検査官がすべてチェックして評価点をつけていきます。
これってとても凄いことなんですよね。点数が客観的につけられていないとオークションの信用が無くなります。傷なども細かく記載されていて、現地に見に行かなくても今ではネットから簡単にボタンを押して競ることができます。
しかし点数が曖昧だったり、傷がA1って書いてあるのに手元にきたらこれがA1かよ～なんて事があってはせっかく作ったオンラインの競りも使ってもらえないでしょう。
1から査定員を育てるのも莫大な投資がかかります。これはものすごいワイドモートなんです。
私が投資する時に懸念したのは、当時ナンバーワンの買取り業者のガリバーです。ガリバーが買い取りした車をオークションに出さないで自社で列べるようになってしまったら競争になってしまうんではないのかなと心配しました。逆にガリバー側はUSS等が販売に力を入れてきたらと思ってたのではないでしょうか。ラビットを運営してるのですが、そこそこの地位につけています。
ひょっとしたらお互い牽制でもしてるんでしょうかね。
「お前がオークションに出品しなくなったら販売に力入れるぞ」
「お前が販売に力を入れてきたらオークションに出品やめるぞ」
みたいに(笑)
実際にビッグモーターなんかはオークションの落札相場と変わらない価格で買い取ってくので、よく一括見積もりなんてのありますが他の業者が勝てないような値段で持っていきます。自分なんかは内心「その値段で買うならわざわざでばってこないでオークションで買えよ！」なんて思っちゃいます。
そしてそのまま店頭に列べてるんですね。諸費用を高めに設定してそこで利益出してるんでしょうかね。
ネ○○○○ジなんて車体価格しか載せてないでマットとか高値にして総額がかなり高くなったりしてますもんね。
しかしいくらなんでも大量に在庫を抱える訳にもいきません。店頭で売るには難しい車両も多く入ってきます。やはりUSS等のオークションを使わざるをえないのではないでしょうか。
あと他に考えたのは、ガリバー等の大手がオークションを自前で作って対抗してくるのでは？というリスクも考えました。実際にガリバーはドルフィネットというのを使っています。まあ実際はオークションに出して落札されるまでの間にネットで欲しい人がいたら、みたいなものなのでオークションとは違いますけどね。発展させて既存のオークションとガチンコに戦ったらどうなるかなと思いました。
しかし結局はUSSのワイドモートでシェアは4割にもなっています。大きなライバルだったJAAも今では買収して傘下に収めました。
オークション会場には世界各国から買い付けに来ています。白人の方やアジアの方や、アラブの衣装を着た方もいっぱいいらっしゃいます。会場には礼拝所も設けてあります。
日本の中古車は程度が良いので海外で重宝されます。日本だと30万キロなんていうともうクタクタなイメージがありますが、海外ではまだまだです。
あとは海外で走っている日本車の部品取りとしての需要もあったりします。
カローラやプレミオなんかはどんなに距離が走ってても値段つきますね。プラドやランクルなんかもそうですね。パジェロの90万キロがそこそこの値段で落札されてたりしましたが絶対輸出でしょう。
逆に国内専門の車なんかは輸出ではほとんど買われません。なので下取りを期待して買うなら海外でも人気な車種を選ぶと思わぬ下取り価格がつくかもしれませんよ。アルファードなんかはめちゃくちゃ人気なので全然価格が落ちないのは輸出で下値が固いのもあるんですね。
私がUSSに投資してから3倍になりましたが、これから競争力が落ちるとすれば、日本車の魅力が落ちてきた時ではないかなと考えています。今は海外からわざわざ日本の車を買い付けに来るほど魅力的な日本車ですが、競争力が落ちたらそうはいかなくなるでしょう。そうすれば国内だけのオークションになり、あとはシェアを更に上げるくらいしか成長できなくなるのではないでしょうか。その時はノウハウを持ってどんどんと海外に打って出るしかなくなるでしょう。
今のところ売るつもりはまったくありません。出品料を上げられても使わざるをえないこの企業の強みを思い知らされてるからですね。
普段手数料取られて腹立つから少しでも株式投資で回収してやろう！なんて下心があって投資してるわけじゃないんですからね( ´△｀)
