円安はピンチか?はたまたチャンスか?

こんばんは。

 

 

ECBもついに利上げ

 

今日はECBが0.5%の利上げを決定しました、マイナス金利政策を終了することになりました。


これで主要国では利上げをしていないのは日本だけとなり、金利差が広がり続けています。しかしだからと言って必ずしも円安が進むとは限りません。ヨーロッパはインフレ率が高すぎて引き締めざるをえないので、景気減速の中でもやむなく利上げするという感じでもあります。

幸いなことに日本でも値上げは増えてきていますが、それでも諸外国に比べればはるかにマシなインフレ率となっています。


円安のおかげもあり、企業の利益も増えてきていて税収も大幅に伸びています。しかし賃金がまだついてきていないのでここで引き締めして景気を悪くする訳にはいかないのでしょう。


円安は悪いとか良いとかフラットだとか様々な意見がありますが、私はトータルでは円安はメリットの方が大きいと考えます。

そもそも1ドル80円だとかの円高で、国内で生産して輸出するのでは商売がやっていけないということになって海外に工場を持っていってしまいました。もし円高にならずに円安であったなら、日本国内で生産しても採算が取れていたはずです。そうすれば日本人には仕事も増えて給料も上昇しやすかったかもしれません。


しかし残念なことに今では海外生産が増えたので過去ほど円安のメリットを享受できません。国内で生産していれば140円にも迫る円安ならかなりの利益となっていたことでしょう。


とはいえ円高が続いてますます国内企業が海外生産を増やす流れになるよりは、円安になって国内でも採算が取れるということになればまた国内回帰が進んだり海外生産のスピードが減速するかもしれません。


どこも不景気になると自国通貨安政策を取ろうとする時点で自国通貨は安い方がメリットが多いと考えられてるという証拠でしょう。


ただし急速な値動きはあまり歓迎されないでしょう。今回の円安もスピードが早すぎます。あとは今はウクライナ戦争のせいでエネルギー危機という特殊な事情もあります。


しかしエネルギー危機になれば開発するインセンティブも働きます。中国がレアメタルを武器として使ってきた時もそうでしたね。

ソーラーパネルや風力、地熱やらはたまたメタンハイドレート等々。ロシアが嫌がらせをすればするほど、エネルギー消費国も苦しいですが、お客が離れていくロシアも厳しい状況に追い込まれます。


日本は危機感を覚えた方がなんとかせねば、という気持ちが芽生えてイノベーションが起きるかもしれません。

相対的に国力が落ちてきてしまってますがまだまだGDPは世界第三位です。自国でエネルギーや食料を賄い、モノ作りでまた世界一になれるようにこの円安をチャンスと捉えて是非とも復活していただきたいと思っております。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ

PVアクセスランキング にほんブログ村