こんばんは。
今週も今日で株式市場はお休みになります。決算発表が相次いだので値動きの大きかった銘柄もあることでしょう。
貴方の持ち株は爆益になりましたか?それとも爆損でしたか?私はたいした値動きはありませんでした。
現状でアメリカの株価は最高値近辺です。日本人からすると日本株がもたついてるので羨ましい限りです。
そんな最高値更新し続けているアメリカの株価。
基本的にはEPSの伸びに沿って株価も上がっていくはずですね。なのでEPSが5%伸びたら株価も5%伸びるのが正常です。
しかし投資家のみなさんはそうはなるはずがないとご存知ですよね。そうです、株価を形成するのには期待値が動きますからね。
EPS×PER(期待値)で株価が形成される訳です。
そしてここ数年の株価の値上がりの勢いは、EPSの伸びよりも投資家の期待値の方が大きく上がったのが要因です。
ここから更に大きく株価が上がるにはEPSが二桁成長してくれるか、もしくは充分に高くなっているPERが更に高くなるかのどちらか、または両方です。
しかしこれだけの低金利環境です、ここから更に金融緩和して金利低下というのはちょっと可能性としては低そうです。これからテーパリングして金利を上げるという方向性ですからね。
となるとEPSがしっかり伸びてくれないと株価の上昇は期待できなそうですね。しかしEPSもアメリカの給付金がなくなり個人消費が元の水準になります。そうなると高い成長は期待できないかもしれません。
仮に低いEPS成長率に嫌気が差して期待値の方が下がるかもしれません。
そうするとEPSの伸び以上にPERが落ちたらどうなるでしょうか。
野村證券によると、2021年のS&P500EPSが
予想201.36ドル
PER22.21ドル
株価4471.37ドル
となっているそうです。
仮にですがその翌年EPSが5%伸びたとして211.42ドルに成長したとしましょう。しかし投資家の期待値が下がりPERが20になったとしましょう。
そうすると、211.42ドル×20で4228ドル
4471→4228とEPSはきちんと伸びているのに株価は下がってしまってますね。
株価は金利に左右される部分がかなりあります。
仮に金利が更に低下傾向になれば逆にEPSの伸びにPERの伸びで大きく増えるかもしれません。
しかし先ほど書いたように、この先はどちらかといえば金融緩和より金融正常化の方向です。
であるならば投資家は過度な期待をしていると、数年間は微上げやヨコヨコなんて事も充分に想定して資産運用していかないといけませんね。
レバレッジだとかが増えてきて、とても楽観的な相場が続いていますがこの先もここ数年の様な大きな上昇が続くというのは難しいかもしれません。